ハンドパワー

蘭「2人のことが気になってね。
散歩がてら、寄ることにしたんだ」

新「そうなんだ…」


新くんも起きたみたいだし、私は言うことにした。

「ねぇ蘭、新くん。
ちょっと言いたいことがあるんだ」

2人が「何?」と返事をして、私は言った。


「私、もう泣かない。
過去の自分がどうであろうと、もう泣かないから。

だって、私は…
両親をひどい目に遭わせたから。

だから、悲しい過去がまだあったとしても、もう泣かない」