ハンドパワー


そしてしばらくして私は、自分のベッドに戻り、また眠ることにした。


5時30分くらいに目が覚めた。

隣の人はまだ寝てるみたい。

起き上がると同時に、病室のドアが開いた。


「温秘! 起きてたの?
おはよう!」

「おはよう、どうしたの、蘭
 こんな朝早くに」

蘭が入ってきたのだ。


「早朝に散歩するのもいいかなぁって思ってさ。
ただ単に歩いているよりも、せっかく病院に温秘がいるから
そこまで散歩しようかなぁって思ってさ」


「そっか。
でも私が寝てたらどうするの?」