ハンドパワー


「ごめんなさい…   私…」

「ゴメン、もう話したくないよね」


そして私から離れようとする、新くん。

でも私は、ベッドに上がる新くんをひき止めた。

「まって」

「うん?」

「もっと…  近くにいて…
   朝日が昇るまでは…」


誰かが近くにいてほしかった。

本当はハルが一番良かったけど…


でも私は、勇気を持って、新くんをひき止めた。