ハンドパワー


しばらくすると、新くんは戻ってきた。

「大丈夫だった?」

「うん、明日には退院できるって

温秘ちゃんもでしょ?」

「うん」

「ねぇ、聞かせて?」


すると新くんは、私の近くに来た。

あの事を聞きたくて。


でも私は話そうか迷った。

だってまだ蘭にも話してないから。

あ!!
どうせ蘭に話しても、新くんに伝わるよね。

だったら話しても大丈夫じゃん


「えっとね、私が思い出した過去はね…」

そう言って話始めた。