ハンドパワー


「大丈夫か?」

「あ、うん。 大丈夫。
単なる熱中症って言ってたから」

「そっか。でもまぁなんもなくてよかった。

ほら、一応飯買ってきたから。
腹減ったときにでも、食べておきなよ」

「うん、わかった。
ありがとう」


「隣の子は大丈夫なのか?」

「うん、大丈夫。
気にしなくても平気だよ」

「そっか
じゃあ俺、帰るわ」

「うん。わざわざゴメンね」

「いいよ。お大事に」


そしてハルも病室から出ていった。

そして隣のベッドに目を向ける。

新くんは眠ったまま。



本当は新くんがこんな目に遭わなかったのに。

私が…
私があの時に声を出したから…

ゴメンね、新くん。