そう思って私は新くんに、 「明日の体育祭、頑張ってね」 と、小さい声で言って、 校長を通りすぎて、保健室から出ていった。 新くんは、私が言った本当の意味、わかってるのかな? 私の分まで頑張って。 って。 そう。 つまり私は明日、体育祭に参加しないのだ。 もう何もかもが怖いよ… -帰宅- 良かった。今日はハルさん、まだ帰ってないみたい。 部屋に閉じこもった。同時に自分の殻にも閉じこもった。 こんなこと久しぶりだと思う。 しばらく殻に入ることはなかったのにさ。