でも私は自分で壊したところを見てない。 「わかりません…」 「ウソをつくな! 負加さんが壊したんだろう?」 みんな私を責める。 あんな力持ってるって知ってる人は、みんなそうだよね。 「でも校長先生。負加さんが壊してるところを、僕は見てませんよ」 新くんが言ってくれる。 「そんなはずないだろ」 「だって倉庫が開いたのを確認したらすぐに負加さん、僕をおぶって職員室まで運んでくれました わざわざ遠い倉庫を壊す人がいますかね?」