ハンドパワー


「やだよ、やめて!!!」

「この前のことは気にしなくていいから」

「やだ…
もう誰かを傷つけたくないよ」

「大丈夫、僕は傷つかないよ」


「無理だよ」

「じゃあ今日一日中ここで過ごさないといけなくなるよ」


突然新くんが厳しくなる。


そして私は窓から見える、外の様子を見た。

日は暮れようとしている。

「でも…さ…」

「僕のことは気にしなくていいから」