ハンドパワー


「今まで温秘ちゃんは暗かった
僕は少しでも元気になってほしかった。

最近明るくなってきたなって思ったら、こんなことになって…」

「どうしてそんなこと思うの?
私は平気で人を傷つける人よ!」

「そんなことない。
今日だって役に立ってじゃん!」

「もうやめて…」

新くんにもう迷惑かけたくない。

「ごめんね、帰る」

返事を聞かずに私は、走って家に帰った。