ハンドパワー


今日は体育祭について、なにもない。

だからさっさと帰った。


「温秘〜!」

後ろから少し低めの声が聞こえた。

振り向くと新くんだった。


新くんでも話したくない。


「今日は大丈夫だった?」

そんな言葉をかけてくれる。

本当に心配してくれるのかな?


「うん…」

「僕はみんなみたいに、非難してるワケじゃないからね」