ハンドパワー


この強大な力で開けたから、これはさぞかし痛いだろう。


「あ〜あ。  負加さんのせいだよ」

「力任せにもほどがあるのに」

「何で加減を考えないかな?」

「このドア、大丈夫なのかな?」

ほら、やっぱりこんな声。


だから使いたくなかったんだ!


私はあのときみたいに、泣きたかった。

「温秘… ゴメン
でもみんな感謝してると思うよ」

蘭が慰める。