もう知らない! あたしは、かけ布団を被って背中を向けた。 「藍佳…?」 「…」 「…」 颯汰はなにも話さなくなった。 ほら、そうやって。 あたしから話すのを待ってるの。 そう思ってたのに。 ぎゅっと、後ろから抱きしめられた。 「ごめん…からかいすぎた」 「えっ?」 「すねてんのがかわいくて」 ゆっくり振り返ると苦笑いしていた。