松波は俺に跨っている。


いつの間にか、俺は押し倒され

一瞬の間に俺の上に乗ったらしい。


この体勢で……何をする気だ?!

冷や汗が出て来る。

ヤバくないか?……この状況。


コイツがもし……あっちの住人なら、

俺はここでアウトだろ。


コイツの反射神経ハンパねぇ。

華奢な身体の割には、

関節技をキッチリ決めて来るし。

マジで……ヤバいんじゃねぇか?



薄暗い部屋の中で

これ以上無いほどの緊張感。


シーンと静まり返るのが、

返って嫌な気にさせるのは間違いない。



目を見開き、

ゴクリと生唾を飲み込むと、


スッと俺の上から退いた。

フゥ~何だよ……焦らせんなよ。

マジでビビったじゃねぇか。




俺はベッドから下りようと

上半身をゆっくり起こした。



すると―――――、