松波は素早い動きで俺に飛びつき、

そして……抱きついて来た。



意外にも松波は軽く、

俺が簡単に抱えられるほどの身体。


男にしたら軽すぎる。

しがみ付くような格好で抱きついているが、

剥がそうにも剥がれない。


武術をしてるだけあって、

上半身がガッチリホールドされている。



俺は仕方なく、

子供を抱きかかえるみたいに

松波を抱っこしたまま、寝室へ。




松波の部屋のベッドへ下ろすと――――



「ッん!!!??んッ……んー…ッ!!」



何が起きたんだ?!

一瞬の出来事で分からなった。


今の俺の体勢……。



「おい……松波」

「はぁ~~い」

「俺の上からどけよ」

「ん~~」



松波は何かを考えてる様子で。