素直に謝罪の言葉を口にすると、
「片付けは………私がしますね?」
「え?」
「それは、京夜様にお任せします」
「………へ?」
「最後まで頑張って、しっかり仕上げて下さい」
「………いいのか?………俺がして」
「いいも何も、私がしたのでは意味がないのでは?」
「ッ!…………それも……そうだな」
俺が四苦八苦しながらチョコクリームを塗っている傍らで
松波は手際よく片付けを始めた。
チョコクリームが塗り終り、その上に苺を乗せ始めると、
「京夜様は珈琲で宜しいですか?」
「……あぁ」
出来上がる頃合いを見計らって珈琲を淹れてくれる。
本当に何から何まで完璧過ぎる。
俺が出来上がったケーキをリビングテーブルに置くと
彼女は皿とフォークとナイフと飲み物をそっと置いた。
そして、俺らはいつもの定位置に腰を下ろした。
けれど、何を話せばいいのか分からず、
彼女は俺の顔をじっと見据えていた。
――――ッ!!



