俺は真剣に医者を呼ぼうか、
救急車を呼ぼうか悩んでいると、
「このピンをしてる子に……」
「………ん」
「その………」
「…………ん?」
「………キ、キ……」
「キキ?」
「いえ、そうでなくて……」
「ん?」
松波は胸に手を当て、深呼吸した。
そして、
「可愛らしいワンピースを着た女の子がこのヘアピンを着けてて……」
「んッ?!」
「その子が………頬に………キスをしませんでしたか?」
「ッ!!!」
おいっ!!
何でそれを……?!
俺は完全に思考が停止した。
だって、あれは……俺とあの子しか知らない事だ。
何故、コイツがそれを知っている?
「おっ、お前……」
狼狽えすぎて言葉が真面に話せない。
「お前が何故、それを知ってるんだ?」
「ッ!!……やっぱり………」
「へ?………やっぱりって、何だ?」
戸惑う俺の目の前に、問題のヘアピンを差し出す松波。
俺は自然とそれに視線を落とすと、



