「あの、京夜様………そうでなくて……」
「ん?」
「その………」
「………ん」
「私の幼少期をご存知なのですか?」
「はっ?」
完全に想定外の質問に唖然としてしまった。
………幼少期って、子供の頃か?
知る訳ねぇだろ。
会ったのだって、ついこの間なんだから。
「知る訳ねぇだ「でもっ!このヘアピンの持ち主を知ってるんですよね?」
「ん?……うん、まぁ……そうだな」
「えぇっ?!」
俺の言葉に驚愕の表情を浮かべる松波。
何故、そんなにも動揺するんだ?
そんな松波を見据えていると、突然!!
「あぁぁぁーーーーッ!!」
「んッ?!おいっ、どうした急に?!」
深夜だというのに発狂した松波。
アワアワと狼狽え始めた。
「どうした、おい、松波!」
「ききききききき、ききっ」
「落ち着けって」
宥めるように両肩に手を置くと、
目をパチパチさせて何かを言おうとしている。
コイツ、本当に大丈夫か?
救急車を呼んだ方がいいだろうか?



