オレ様専務を24時間 護衛する



「…………の………です」

「ん?………今、何て?」


松波は何か言ったがあまりに小声だった為、聞き取れなかった。


俯き加減の奴に今一度問う。


「今、何て言ったんだ?」

「……………これ」

「………ん」

「………………私の……です」

「………………………ん?え、今、何て言った?」

「…………だから………」

「ん」

「これ」

「ん」

「……………私のです」

「……………………は?」



漸く口を開いたかと思えば、これまた意味不明な事を。


『私の』って、何を根拠に?


松波の言ってる事が全く理解出来ず、

俺は腕組みをしていた手を解き、頭を掻き乱した。


何をどうしたらそうなる。

俺をおちょくってんのか?

じゃなきゃ、コイツの妄想が暴走してんのか?



あの女に対しての嫉妬以外何物でもない。


コイツの頭の中ではこれは俺のモノになっていて、

俺があの女にくれたと勘違いし、

あの女が要らないと言ったから、

それなら、自分が貰うというのか?


おいおい、今までそんな素振りは見せなかっただろ。

この状況下でよくそんな事が言えたもんだ。


俺は盛大な溜息を零した。