「二度も同じことを言わせんな」

「あっ、はい。さほど強くはありませんが…」

「なら、付き合え」

「……はい」



はぁ~。

一難去ってまた一難。


って、こんな所でため息ついてる場合じゃない!!

お酒!!

それと、おつまみ!!


私は小走りにキッチンへと。

あぁー一日が長いよう…。



キッチンでレシピ帳をサッと確認してから、

冷蔵庫からチーズと生ハムとそらまめと…。


キッチン台の上に材料を出していると、



「松波は何飲む?」

「はい?」

「何度も同じことを言わせんな」

「あっはい、すみません。自分は何でも大丈夫です」

「カクテルでも大丈夫か?」

「はい」

「ん」

「……え?もしかして作って下さるのですか?」

「悪いか?」

「あっ、いえ…。ありがとうございます」

「ん」


手際よく、カクテルを作り始めた。