私はササッと部屋着に着替え、簡単な食事を用意した。
やっぱり、真面に食事が取れて無かったんだ。
そりゃあそうだよね。
手で阻止した所で更にかわしてたもんね、彼女。
相当イラついてたと思う。
だけど、阿修羅相(阿修羅の形相の事)にはなって無かったよね?
それって、惚れた弱みってやつ?
私が相手なら瞬殺であの世送りになってるハズだもん。
……何か、ちょっと嫉妬しちゃう。
同じ『女』でも、やっぱり綺麗だと違うんだ。
彼も『男』だったって訳か。
1人納得しながら、彼の部屋のドアを叩く。
「お食事のご用意が出来ましたので……」
「……あぁ、悪かったな」
部屋の中から僅かに聴こえて来た彼の声。
何となくだけど、疲れている感じがした。
私は用件だけ伝えて、自室へと向かった。
―――――ボスッ
倒れ込むようにベッドへダイブした。
ふかふかの布団を抱き締めてふと甦る記憶。
………あのカフェの美人さんは誰?



