オレ様専務を24時間 護衛する



目の前の光景に唖然としてしまった。




私が声を掛けに来るのを待っていたのか、

帰り支度をしていたであろう彼は、

ちょうど背広を羽織った形で硬直していた。



だって、だって、

そんな彼に抱きついている人物が……。



「ちょっ、……おいっ!!」

「ヤダ、京夜さん。私の名前を忘れたとは言わせないわよ?」


如何にも目でウッフンと言わんばかりの視線を浴びせているが、

目の前の男はそれをものともせず――――。



「一体、何の真似だ」

「え?」



……あぁ、やっちゃった感がビンビンするんだけど?

内心冷や冷やしながら2人のもとへ歩み寄ると、


「松波、説明しろ」



ひょえぇぇぇ~~~!!

何でとばっちりがこっちに??


マイナス1000℃のレーザービームと

心臓を一刺しする程の破壊力の魔声で

一瞬で顔が引き攣る……私。


視線を逸らす事さえ許されず、

仕方なく、軽く会釈した。