オレ様専務を24時間 護衛する



俺の顔色を窺いながらだが、

次から次へと質問が降ってくる。



『最近、お仕事はお忙しいですか?』

『映画とミュージカルならどちらが好きですか?』

『海と山ならどちらが癒されますか?』

『来月遊覧パーティーがあるのですが、如何ですか?』



こうも質問攻めにあうと、

待ち焦がれた女性(ひと)だったとして、少し重い。

いや、かなり重いし、ウザい。


――――俺は端的に答えていた。



肌をつたう風が少しひんやりと感じて、


「そろそろ行こうか」

「あっ…………はい」


何故か、切ないような表情の彼女。

声もワントーン低く感じた。



もしかして、俺とまだ一緒に居たいとか?

自惚れにもそんな事を思ってしまった。


だって、俺に近づく女どもは口を揃えて

『ずっと傍に居させて』と言うもんだから。


もしやと思うが、一応確認だけはしておくか。



「あっ………あの……さ」

「………はい」


ゴクリと生唾を呑み込んだ彼女。

それに俺も釣られて、生唾を呑み込んだ。

というより、俺、相当緊張して言葉が上手く紡げない。