オレ様専務を24時間 護衛する



彼女の口から『今度』という言葉が出て来て、

思わず、固まってしまった。



そんな俺の表情を察してか、


「別に無理にではないので……」


苦笑しながらそう告げた。


「そうだな、………機会があれば……」

「……はい」



いきなり、人は変われない。

『女』と会話する事さえ慣れていないのに

こうして、歩幅を合わせて歩く事にも違和感がある。


更に次を期待させるような口調に

正直、何と答えていいのか解らない。


とりあえず的な、曖昧な言葉が口から零れていた。



少し重くなった空気を破るように


「お食事は、どんな物がお好きなのですか?」

「食事?」

「はい」

「ん~、コッテリ系よりサッパリ系が好きかな。これといって無いけど……」

「……そうなんですか。…………ツーリングって、バイクですよね?」

「あぁ。大型バイクが3台ある」

「大型バイク?」

「フッ、………解らないよな」

「何となく分かる気がしますが……」

「排気量の大きいバイクって言えば解るよな?」

「あっ、はい」


女にバイクのうんちくを語った所で解る筈もない。

俺は適当に流そうとしたら、