松波のドレスは、手足が長いことを引き立たせるデザイン。
膝上の辺りからドーム型にくり抜かれているドレス裾。
後ろは床にギリギリ着くか着かないかの長さで
歩く度にヒラヒラと揺れるデザインらしい。
胸元よりも背中に視線が集中するようなデザインは、
恐らく、あまり豊かでないと判断したのだろう。
背中がパックリと開いていて、
髪の短い松波にはかなりの大胆ショットかもしれない。
『女』が着るのだから、華やかなのは仕方ない。
けれど、ふんわりとした女性らしいデザインは
イメージ的にはNGだと俺は踏んでいた。
だから、『ビシッとクールに』と依頼したのだが。
そして、俺の予想を遥かに超えて、
奴は俺の目の前に登場した……という訳だ。
そんな松波を引き摺るように手首を掴んでいたが、限界だ。
コイツが『女』だと分かっていても、
やはり、女を連れ歩くのに慣れてない。
元々歩くのは早いタイプの俺だから余計になのか、
イライラしてどうも落ち着かない。
「おい」
「ッ?!……はい」
「少しの間、目を瞑ってろ」
「へっ?!あッ////////」



