話によると、
彼女を『妻』に迎えるという奇特な男は
何でも、西洋の王族の末裔らしい。
どこの国だったか……確かに聞いたのだが、
興味がない為、すっかり記憶にない。
今でも王族としての公務があるらしく
今後は、みかもそれに倣うらしい。
……こんなアタシ様で大丈夫だろうか?
俺はそれだけが気がかりだ。
そもそも、スーパー肉食系の部類に属する彼女は
これまで、アラブの石油王やら世界の金融王やら
知名度・ステータス共に超絶有名人とばかり噂になっていた。
傍から見ている分にはどうでもいいが、
『親戚』となると話は違ってくる。
『王族』にまで手を出していたとは……。
身なりは『女』だが、性格は至って『男』
だからこそ、俺がこうして相手をしてやれるのだから。
俺にとって、みかは『弟』と同じ。
何でも話せる、唯一の存在。
こんな風に気兼ねなく出掛ける事も
これからは出来なくなるのか……。
―――――そんな事を考えていた。



