「最低ーッ!!」
「あぁ?」
「降りて来て、開けるって気にはならないワケ?」
「ならねぇな」
「なっ?!……ホント、最低ーッ!!このろくでなしがッ!!」
「あぁ、何とでも言え」
女特有のキーキー声で騒ぎ、
俺様の奇跡的な仏心も一瞬で消し去る、コイツ。
この俺様に指図し、しかもタメ口。
挙句の果てには暴言を吐きやがる。
ホント、イラッとムカッと来るが、
俺が母親以外で
唯一、真面な会話が出来る『女』だ。
史上最強のアタシ様こと、
――――――――――蓮条 みか(25歳)
渋々といった表情で乗り込んだと思えば、
「このルーフ、閉めるんでしょうねぇ?」
「ッ!!」
サイドミラーで前髪をチェックし、
『早く閉めなさいよ』と言わんばかりに
顎で俺様に指図しやがった。
ったく!!
黙ってるからといい気になりやがって。
はあぁぁぁ~~~ぁ~~~。
俺は超特大のため息が漏れ出した。



