「遅――――いッ!!」
「悪い」
「この私を待たせるだなんて、何様のつもりぃ?!」
出た出た出た出た!!
史上最強のアタシ様が。
この俺に向ってこの口調。
腹立たしいを通り越して、清々する。
俺に色目を使う女共とは真逆だから、
ついつい俺も言い返したくなる。
「だから、悪いって言ってるだろ」
「あーはいはい、謝る気がゼロのくせに」
「解ってるなら、さっさと乗れよ」
「はぁ?!レディーを待たせておいて、ドアの1つも開けないつもり?」
「チッ」
「ほら、舌打ちしてないで開けなさいよ、京夜」
「ったく、口が悪いのは相変わらずだな」
「フン、お互い様でしょ」
腕組みをし、如何にも挑発的な態度で。
運転席にいる俺に対して
『助手席のドアを開けろ』と言わんばかりに。
ったく!! 仕方ねぇ。
100万歩譲って開けてやるか。
俺は運転席から腕を伸ばし、
助手席のドアをほんの少し開けてやる。
すると、



