勿論、着いた先は……最上階。

どうやってここまで来たのかも覚えて無い。



社長夫人がドアを開け、

私の後から護衛の男性が先程の荷物を持って室内へ。



中は想像以上に広く、豪華な造りで

インテリアも間取りも全てにおいて夢の国。


ポカンと口を開けて見回していると、



「希和さんのお部屋はこっちよ」

「……へ?」



手招きされた方へ向かうと、

白を基調としたエレガントな部屋が。



「ここが私の部屋ですか?」

「えぇ、隣りが京夜の寝室よ」

「えぇっ!?」



とととと、隣りって!!

マズイですよね?

あっ、私は男装するんだった。

しかも、相手は女性嫌い。


はぁぁ~~。

それが唯一の救いだわ。



私がホッとしていると、