―――――ん?

何かがおかしくないかしら?

あれ……??

………んんん??

――――――――あっ!!!


そうよ!!

お母様に彼の素行を正して貰おうとしたのに

これじゃあ、現状を我慢するどころか、

彼の素行がパワーアップしても、

私が我慢するみたいな流れになってるじゃない!!


ぎゃあぁ~~あぁ~~~!!

もう、私……何て事を口走ったのかしら。

言ってしまったからには後には引けない。

はあぁ~~ぁぁ~~ぁ~~。


もう、最悪だわ……。


無意識に頬が引き攣り始め、

ピクピクと軽い痙攣を起こし始めた。


そこへ、さらに追い打ちを掛ける一言を。


「あの子を真面な人間に調教してくれとは言わないわ」

「ッ?!!」


お母様は私の両手を再びギュッと握り、

懇願するように熱い眼差しを向けて。



「だから、あの子を……見捨てないでね?」

「ッ?!………」


お母様の言葉は、私を一瞬で硬直させた。


何と返事をしたらいいのか分からない。

一体………何て……。