オレ様専務を24時間 護衛する



「私のことをご存知なのですか?」

「えっ?あら、覚えて無いかしら?」

「……え?」

「昔にお会いした事があるのよ?」

「そうなんですか?!」

「えぇ、それに…」

「はい?何ですか?」

「京夜ともその時会ってるのよ?」

「えっ?!」

「フフッ、まだ幼かったから覚えて無いのかもしれないわね」


優しい笑みを浮かべたまま

私の手を優しく擦っている。



何が何だかサッパリ分からない。

いつ、会ったの?

会った事があるから、私に白羽の矢が立ったの?

……そうなの?!



「あの…」

「ん?」

「その、どうして私なのでしょうか?」

「う~ん、そうね、何て説明したらいいのかしら?」

「……」

「京夜の事を聞いてるかしら?」

「はい、女性がお嫌いだとか…」

「えぇ。それにかなり我が強いの」

「……はぁ」

「今風で言えば、オレ様ね」

「?!」