オレ様専務を24時間 護衛する



「松波、知り合いか?」

「あっ、はい!!えっと…その…」

「希和さんは息子の婚約者になる方なんですの」

「!!!???」


石島先輩は驚き、勿論、私も驚愕した。


「希和さん、そろそろ宜しいかしら?」

「………はい」

「おい、松波。何がどうなってんだ?お前、婚約するのか?」

「あっ…えっと…その…」

「突然押しかけて申し訳ありません。今日は午後からお休みを頂いてるのよね?」


社長夫人に優しく問われて…


「……はい。先輩、先程本部長へ報告して来た所です」

「はぁ?本当なのか?」

「あっ……はい」



何がどうなっているのかサッパリです。

私はいつから婚約する予定の女になったのでしょうか?

彼氏だっていないはずなのに…。


先輩が見つめる中、

私は渡されたファイルを鞄に入れ

社長夫人のもとに。


とりあえず、この場から出ない事には。