「い、いえ…お供します」
「ん」
部屋を出て行こうとする彼に
「出発は何時頃?」
「19時」
「ん?……あ、はい!!」
有無を言わせない彼の口調。
だって、今の時刻17時45分。
って事は、すぐに夕食準備をしないと…。
彼がリビングで雑誌を眺め始めた。
私は先に紅茶を入れ、
その後、食事の用意に取り掛かった。
相変わらず早めの夕食を済ませ、
それぞれ自室で着替えを…。
それにしても、
私のデータは筒抜けなのね。
『バイク免許』まで把握してるなんて。
この護衛兼補佐役の話は
一体、いつ頃から練られたのかしら?
ホント、不思議でならない。
着替えを済ませて部屋を出ると、
「ちょっと来い」
「…はい」
連れて行かれた部屋はバイク用品の倉庫。
「これ、被ってみろ」
手渡されたのは黒いフルフェイス。
「どうだ?」
「はい、大丈夫そうです」
「ん」
くぐもった声で返答すると、



