「あの……何かお探しですか?」
「………」
返事が無いのが1番怖いよ。
もしかして、『女』だってバレた?
一瞬にして背筋に冷たい雫が流れ落ちる。
すると―――、
「よし!!大丈夫そうだな」
「へ?」
……大丈夫?って、何が??
私は回り込んで彼の手元に視線を向けると
彼はレザーパンツとライダースジャケットを手にしていた。
「松波」
「はい」
「これがあるって事は、バイクの免許があるんだろ?」
「へ?」
「無いのか?」
「あっ……はい、あります。それが何か?」
「大型か?」
「……はい」
「フッ…」
彼は急に柔らかい表情に。
「あの、バイクがどうかしたんですか?」
「食後にツーリングに出掛ける」
「ツーリングですか?」
「あぁ……嫌か?」
ヤバい……眉間にシワが。
片眉がピクリと上がってる…。



