「詳しい事はその時に説明があるらしいから…」
「……」
「松波君?」
「……はい」
本部長がソファから立ち上がった。
私もつられて腰を上げる。
すると、
「では、彼の護衛兼補佐を宜しく頼むよ?」
「……はい」
スッと差し出された本部長の手に
無意識に手を伸ばし……
気が付けば、了承の握手をしてしまった。
「松波、本部長は何だって?」
「……はい?」
目の前に見慣れた顏。
警備管理部の主任・石島先輩。
私は意識朦朧としながら、
本部長室から警備管理部へ戻って来たらしい。
……記憶に無い。
「松波?どうした?何か言われたのか?」
「セ、センパ~イ!!」
「おっ、おい、どうした?!」
私は飛びつくように石島先輩の胸に。
すると―――――。



