30分前───

あたしたちは、まだ例のアイス屋さんにいた。

「おい、その手離せ。」

と、尚がどす黒い声で言った。

「はぁ?お前何だよ。俺に殴られたいんか、んなら殴ってやるよ!!!」

ナンパ男が尚に襲いかかっていった。

「なお───ッ」

あたしは、叫ぶと同時に目を瞑った。

そして、目を瞑った瞬間

パシッ

と、いう音がした。