そして、次の休日。
ボクは例の油彩を藤原くんの家に届けるために、出かけました。
待ち合わせ場所は、電車に乗ってすぐの、大きな駅。
藤原くんはその周辺のスポーツ用品店で用事を済ませてから合流するそうです。
2回目のデートです!!ひゃっほい!!
と、無邪気に浮かれられない……
だってだって、おうちデートなのです。
ということは……また、きまずい雰囲気になってしまうかもしれません。
市川さんにあんな偉そうなことを言っておいて、自分の問題は置き去りにしていました。
そう、BLに走ってしまった理由。
そこから始まった、ボクの迷い。
それをまだいっくんに話せずにいたのでした。