・ ・ 仕事を終え、 俺はマンションに帰らず 唯のマンション前にいた。 そう。 ニヤニヤの原因はこのこと。 明日が待ちきれず 唯のマンションまで来っちまった。 早く行こうと足を進めると マンションの出口に 人影が見えた。 普通に通りすぎろうと 思ったけど通れなかった。 男に頭を撫でられている 唯だったからだ。 久しぶりに見る唯の笑顔は 他の男に向けられている。 そう自覚した瞬間、 激しい嫉妬心に覆われる。