『もしもし、玲奈ちゃん?』
「ご無沙汰してます」
『丁寧にどうも』
「いえ」
『何あのメール』
「いたって普通の文章をお送りしたつもりでしたけど」
『いたって普通の文章だから質問しているんですけど』
「え?」
『玲奈ちゃんからのメール待ってたんだけどな』
「それこっちの台詞です」
『あ、待ってたの?』
「……待ってないです」
『素直じゃないよね』
「その言葉そっくりお返しします」
『ごめんね、俺玲奈ちゃんのアドレスしらなかったからさ』
え?
あれ?教えなかったっけ
もしや
教えてもらっただけで自分の言うの忘れたのかも
やらかした
『まぁいいや、オペラの日は仕事何時上がり?』
「18時です」
『そうか、19時に待ち合わせとかでも大丈夫?』
「どこに行けばいいですか?」
『そうだね、会社で待っててもいいし、近くのお店入っててもいいよ?』
「迎えに来て…もらえるんですか?」
『嫌じゃなければ』
「・・・嫌じゃないです」
『どこにいてもいいから連絡くれる?迎えにいくので』
「ありがとうございます」
『どういたしまして』
「…あの」
『今晩、会えたりしますよ?』
「私何も言ってないですけど」
『そう言いたいのかな?と思って。違った?』
違ってないけど
違ってないけど、でも腑に落ちない!!!
「会えるんですか?」
『玲奈ちゃんが会いたいなら』
「…会い。。。」
『俺が会いたいので今日どうかな?』
私ってどうしてこんなに天邪鬼なの??
今
レオさんが言ってくれなきゃ
私断ってた
会いたいのに
バカじゃないの

