仕事中 金髪の人を見つけた 一目でわかった 「あれ……」 新さんの花嫁候補だったアゲハさん 彼女もこっちに気付いたみたいで 私が軽くお辞儀をすると それに答えるかわりに 彼女は手をお腹にあてて さすった まるでそこに大事なものがいるかのように やさしく 彼女自身の顔は 誇らしげだった。 「う……そ」