初恋みくじ【短】

「えと…」


わたしが赤面しながら反応に困っていると、桜井くんは不満そうに口を尖らせた。


「渕東は?なんてお願いしたの?俺が言ったからいいよね?」


うぅ…この威圧感はなんなのだろう。


しょうがなくわたしは、桜井くんの耳に口を近づけた。


身長の関係で、桜井くんはかがんでくれる。


ああ、なんと緊張する一瞬…一言なのだろうか。


わたしは願い事を声にのせた。


きっと耳まで赤いにちがいない。


ちゃんと聞き取ってくれただろうか。