ードンッ!

いつにも増して鈍い鉄の扉を開ける音が響いた。


「心菜っ!お前は何をやっている!?お前が倒れたせいで今日のショーは滅茶苦茶だぞ?」


そう団長の怒声と共に。


「…ごめんなさい」


心菜は団長の般若(はんにゃ)のような顔を見てもう半泣きだった。