その歌声も今では生気を無くし、又、心菜自身も生きる気力を失っていた。


この七年間ろくに食べ物も与えられず、好きな歌も自由に歌えず、奴隷同然の扱いを受けてきたのだから。

「誰か私を此処から連れ出して…」


そうぽつりと掠れそうな今にも消えてしまいそうな声で呟いた。