『ごめんね、そうちゃん。ずっと我慢してたんだね?お兄ちゃんは辛いね。だけどこれからは好きなだけこうして抱っこしてあげれるからね。ほら目を閉じてごらん』


そうちゃんは言われた通り、目を閉じました


ドクン
ドクン


とまたママのお胸から太鼓の音が聞こえます


聞いているうちに何だか眠くなってきて…


すぅー
すぅー


そうちゃんはママのお膝で眠ってしまいました


『あらあら、寝ちゃったね』


ママはそうちゃんを抱えるとベッドに寝かせました


そして、ママもそうちゃんの隣に寝転びました


『ママはね、君の寝息を聞いてると、いつだって眠くなるんだ…どうしてだろうね…君が産まれた時から…ずっ…と…』


ママも寝てしまいました


ママとそうちゃんは夢を見ていました


同じ夢です


それは
それは


素敵な夢を…


この夢の話はまた今度ね




おしまい