あの花を何度でも愛そう




学校が終わり、僕はゆりと帰ることになった。


なぜかというと、
せりくとみんこは
二人してどこかに用事があるといって行ってしまったからだ。



みんこはあれからとてもいきいきとした顔に戻り、二人の交際はまた始まった。


そんなことに、僕もゆりも嬉しさを感じていた。




せりくとみんこは
僕達の前ではあまり言わないけど
二人きりのときは名前で呼びあっている。



僕はそれが、妙に大人っぽく見えた。


「なあゆり」

「なあにいちや」