「…貧血みたい。学校の方が大げさにしちゃったらしいの。 とりあえず、今日は様子を見るだけだって言われたわ」 僕達は安堵のため息をついた。 「よかった…」 僕は肩のちからが一気に抜けた。 「心配してくれてありがとう」 とゆりの母が言った。 「いえ、ゆりさんの無事が確認できたし、俺らはもう帰ります。」 そういって僕達が帰ろうとするとゆりの母は、 「なら送っていくわ。今日はありがとうね」 と言って僕達を車で送ってくれた。