するとみんこがせりくに駆け寄った。 「せりくおはよっ」 「はよっす。お、また髪伸びた?」 せりくはみんこの髪に触れた。 「そう?そんなかわんないよ」 「俺にはわかるんだよ。いつも見てるからな」 やがてみんこは顔を赤くし 「嬉しい」 と照れた。 デ…デジャヴ…。 前にも見たようなものを感じ、僕はにらんだ。 「………だからてめーらあちいんだよ」 そのとき、ふいに後ろで声がした。 「今日はあったかいよ」