あの花を何度でも愛そう






夏の半ば。


ゆりは無事に元気な女の子を産んだ。



まだ名前はつけていない。



産まれてきたことに
ゆりが無事だったことに
僕は胸が苦しくなって
涙が出た。


ゆりも泣いていた。