あの花を何度でも愛そう






僕はそれを知った日からバイトを始めた。



今は4月をすぎて、とっくに暖かい。




「ゆり」


ゆりは、チューリップをしゃがみこんでいとおしそうに眺めていた。



「ちょっとおいで」




と言うと、ゆりはとことこと此方にきた。