--------------- ゴトンゴトン…と揺れる電車の中、海水の匂いが漂うみんこが笑顔を僕たちに向けた。 「あー疲れたな。あたし、久々にこんな楽しかった」 みんこは、よく笑うようになった。 僕達はそんなことが嬉しかった。 思わず顔が緩む。 「なにわらってんのよ!」 みんこは、僕を見てそう怒った。 「なんでもねーよ」 僕は笑いを堪えながら言った。 すると、みんこはまた顔を歪めた。 むきー!と怒ってくるみんこに僕はまた笑ってしまった。