僕は 寒そうなゆりに 自分の着ているコートを放り投げた。 -----バフンッ 「ほげっ!」 ゆりはコートで埋もれた顔のまま変な声をだす。 「ぶっ。いまこいつぼけって言ったぞ」 僕は大爆笑。 ゆりの顔ははコートで見えないけど、僕の言葉に反論して言った。 「ふっ、ふごふごふご!(しょうがないの!)」